蜂の子の栄養成分

蜂の子の栄養成分の働き

蜂の子にはアミノ酸を始めとした、ビタミン、ミネラル、脂肪酸がバランスよく含まれています。
ここからは、蜂の子に含まれる栄養成分がどのように身体の健康を維持しているのかをご説明します。

アミノ酸

蜂の子にはタンパク質だけでなく、タンパク質の材料となるアミノ酸もバランスよく含まれています。
人の体はおよそ2割がタンパク質でできており、脳や筋肉、内臓、血管といった体の内側から皮膚、爪、髪の毛などの体の外側までタンパク質で構成されています。
タンパク質の材料となるアミノ酸は、体内で合成することができる非必須アミノ酸と体内で合成することができない必須アミノ酸の2種類に分けられます。
必須アミノ酸は体内で合成できませんので、必ず食事から摂取しなければなりません。
蜂の子には、体内で合成することができるアスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、システイン、チロシン、セリン、プロリンといった非必須アミノ酸
から体内で合成することのできないイソロイシン、ロイシン、メチオニン、トリプトファン、リジン、バリン、ヒスチジン、トレオニン、フェニルアラニンなどの必須アミノ酸が含まれていますのでアミノ酸の補給には最適です。
蜂の子でタンパク質とアミノ酸を摂ることで以下のような効果が期待できます。

筋力UP、体力UP

蜂の子には筋肉の材料となるタンパク質だけでなく、筋肉づくりに特化したBCAA(バリン・ロイシン、イソロイシン)が含まれていますので、筋力UPが期待できます。
筋力がUPすると体力UPにも繋がります。

疲労回復

運動をしたり活動をしたりすると筋肉は疲労して多くのアミノ酸が消費されます。
身体にアミノ酸が十分になければ、疲労の回復が遅れて疲れやすくなります。
蜂の子でアミノ酸を補給することによって疲労回復のスピードが速くなり、疲れを感じにくい体を維持します。

免疫力UP

アミノ酸の減少は免疫機能の低下につながります。
例えばグルタミンは腸から病原菌の侵入を防ぐサポートをしたり、アルギニンには免疫力を高める働きがありますので、これらが不足すると菌やウイルスへの抵抗力が弱まります。
蜂の子でアミノ酸を補給することによって免疫力の低下を防ぎ、継続して摂ることで免疫力UPが期待できます。

ビタミン

蜂の子にはビタミンC、ビタミンB群、コリンといったビタミンが含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは強い抗酸化作用を持っていますので、細胞を酸化させる活性酸素の増加を抑制します。
また、細胞と細胞を繋ぎ合わせる役目を持つコラーゲンの原料はタンパク質とビタミンCです。
さらに、効率よく脂肪を燃焼するためにはアミノ酸誘導体である「カルニチン」が必要です。カルニチンはリジンからつくられるのですが、このときにもビタミンCが欠かせません。
蜂の子でビタミンCを摂ることで以下のような効果が期待できます。

美肌、美髪作用

蜂の子にはコラーゲンの原料となるタンパク質とビタミンCが両方含まれています。
コラーゲンは肌の弾力性、髪の毛のツヤなどを維持するために必要な成分ですので、蜂の子を積極的に摂ることで美肌、美髪作用が期待できます。

アンチエイジング

蜂の子に含まれるビタミンCには強い抗酸化作用があります。
体内で増えすぎた活性酸素は、健康な細胞を酸化させ、シミ、シワ、肌のたるみなどを悪化させる要因となります。
抗酸化作用のあるビタミンCを摂ることで活性酸素の増加を抑制し、アンチエイジングへと導きます。

ダイエット

蜂の子には筋力を維持、向上するために必要なタンパク質とアミノ酸が豊富に含まれていますので、継続的に摂ることで脂肪燃焼効果を高めます。
さらに、蜂の子には脂肪燃焼の効率を高めるカルニチンをつくるリジンとビタミンCが含まれていますので、アミノ酸だけを摂るよりもダイエット効果が高くなります。

ビタミンB群

蜂の子には、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ピリドキシン、ビオチンといったビタミンB群が含まれています。
ビタミンB1は乳酸などの疲労物質の蓄積を防ぎます。疲労を和らげることで体の回復を促す働きを持っています。
また、精神を安定させたり、集中力を維持するためにも重要な役割を担っています。
ビタミンB2はタンパク質・糖質・脂質の代謝に関わっています。
ナイアシンは血行を促して冷え性やむくみなどを緩和したり、中性脂肪やコレステロールを下げる役割を担っています。
パントテン酸は糖質、脂肪燃焼をサポートしたり、HDL(善玉コレステロール)の生成を促す働きがありますので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に効果的です。
ピリドキシンはビタミンB6とも呼ばれており、たんぱく質の分解や合成を助けたり、精神を安定させたりする働きを持っていいます。
ビオチンには血行を改善したり、細胞を活性化させたりすることで老廃物の排泄を促します。また、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの増加を抑える働きもあります。
蜂の子でビタミンB群を摂ることで以下のような効果が期待できます。

疲労回復

ビタミンB群は糖質からエネルギーを作る際に消費されますので、不足するとエネルギー変換が上手く行われず疲労物質が蓄積して、体のだるさ、倦怠感、むくみといった症状が現れます。
蜂の子でビタミンB群を補給することによって疲労回復を促します。

ニキビ、肌荒れの予防・改善

ビタミンB群は脂質からエネルギーを作る際に消費されますので、不足すると消費されずに残った脂質が脂肪となります。
その結果、脂肪となって太るだけでなく、新陳代謝が滞り、ニキビや肌荒れを引き起こします。
蜂の子でビタミンB群を補給することで脂質代謝を促し、ニキビや肌荒れを予防・改善へと促します。

肌のハリ、ツヤをUP

ビタミンB群はたんぱく質をアミノ酸に分解する働きを担っています。
アミノ酸はお肌をつくる大切な材料ですので、不足すると新陳代謝が滞り、肌色がくすんで見えたりハリやツヤが低下します。
蜂の子でビタミンB群を補うことで新陳代謝を促し、肌のハリ、ツヤをUPさせます。

コリン

コリンはビタミン様物質の一つです。
他のビタミン類ほど知名度はありませんが、細胞膜や神経組織を構成したり修復したりする働きを持つ「レシチン」や、脳内の神経伝達物質である「アセチルコリン」の材料になります。
蜂の子でコリンを摂ることで以下のような効果が期待できます。

生活習慣病の予防、改善

コリンが材料となるレシチンはコレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、アセチルコリンには、血管を拡張する働きを持っています。
これらの働きにより、動脈硬化や高血圧、脂肪肝などの生活習慣病の予防・改善に繋がります。

アルツハイマー型認知症の予防

コリンが材料となっているアセチルコリンは情報の伝達を担っている神経伝達物です。
アルツハイマー型認知症の人の脳を調べたところ多くの患者さんがコリンが不足していたそうです。
アセチルコリンの減少を防ぐ作用がある治療薬によって認知障害の進行が抑えられたというデータもありますので、蜂の子でコリンを摂ってアセチルコリンの減少を防ぐことはアルツハイマー型認知症の予防に繋がるといって良いでしょう。

ミネラル

蜂の子には、リン、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、亜鉛、鉄、銅といったミネラルがバランスよく含まれています。
ミネラルはビタミンと同じく「補酵素」として体内の機能を正常に保っています。
カルシウムは骨の形成だけでなく精神を安定させる働きを持っており、ナトリウムは体液のバランスをとり、マグネシウムはカリウムとナトリウムのバランスを調整したりする働きを持っています。
また、カリウムは神経や筋肉の働きを正常に保ち、リンはカルシウムと結びつくことで骨や歯を丈夫にします。
亜鉛は非常に多くの補酵素として働くだけでなく免疫機能の維持にも欠かせません。
鉄分は血中の赤血球をつくるヘモグロビンの材料となり、銅は鉄から赤血球をつくるためのサポート役として欠かせません。
蜂の子でミネラルを摂ることで以下のような効果が期待できます。

精神を安定させる

ミネラルは心身の状態を安定させる働きがあります。
例えばカルシウムはイライラを抑えたり、カリウムには興奮を抑えたりといった働きがありますので、蜂の子でバランスよくミネラルを摂ることで精神を安定へと促します。

集中力UP

カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リンなどは脳の働きを活性化する役割を担っています。
脳が活性化することで脳の機能が向上し、集中力が高まります。

シミ、そばかすの予防・緩和

シミ、そばかすの原因はメラニン色素が沈着することにあります。
蜂の子に含まれる亜鉛にはシミ、そばかすの原因となるメラニンの代謝を促し、新しい細胞を生成するサポートをしますので、シミ、そばかすの予防・緩和に繋がります。

脂肪酸

蜂の子には、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、リノレン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、ラウリン酸といった脂肪酸が含まれています。
脂肪酸と聞くと、太ったり体に悪かったりするイメージがありますが、油は三大栄養素の一つである脂質の一種ですので、健康のためには必要量はしっかりと摂る必要があります。
蜂の子には様々な脂肪酸が含まれていますが、中でもオレイン酸はオリーブオイルにも多く含まれており、悪玉コレステロールを減らして血中コレステロールを正常に保つ働きがあります。
蜂の子でオレイン酸を摂ることで以下のような効果が期待できます。

動脈硬化の予防

悪玉コレステロールが増えすぎると血管壁に張りついて動脈硬化を引き起こします。
蜂の子に含まれるオレイン酸には悪玉コレステロールを減らす働きがありますので、動脈硬化を予防します。

便秘予防・改善

オレイン酸は腸のぜん動運動を促進する働きがあります。
腸のぜん動運動が活発になることで便通が良くなり、便秘の予防・改善に繋がります。
便秘はニキビや肌荒れの原因にもなりますので、オレイン酸のパワーによって便秘が解消されれば肌の調子も整います。

このように、蜂の子に含まれる栄養成分には健康と美容に効果的な働きをいくつも担っています。
毎日栄養バランスの良い食事を摂るのは難しいですので、バランスよく栄養が含まれた蜂の子を補助食品として利用してみてはいかがでしょうか?

(参考URL)
蜂の子の成分
http://sachi-bridal.chu.jp/02.html