蜂の子とメタボ

メタボの原因

メタボとは「メタリックシンドローム」の略称です。
メタボは単純に太っている方を指す言葉だと思われている方も多いですが、メタボには診断基準があります。
内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常の3つのうちどれか2つ以上が合併してしまった方がメタボと診断されます。
男性の場合ウエストが男性85cm以上、女性の場合ウエストが90cm以上になるとメタボになる確率が高くなるといわれています。
メタボが悪化すると高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を起こしやすくなるだけでなく、状態が慢性化すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。

一般的に女性よりも男性の方はメタボになる確率が高いです。
内臓脂肪と男性ホルモンには密接な関係があるので、女性ホルモンよりも男性ホルモンの割合が圧倒的に多い男性の方がメタボの発症率が高くなってしまうのです。
だからといって女性も油断はできません。
とくに閉経後の女性は女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、相対的に男性ホルモンが増えることでメタボのリスクが高くなります。
加齢による筋肉量の減少やホルモン分泌の減少以外にメタボを発症する原因は、生活習慣に潜んでいます。

蜂の子はメタボの予防・改善に効果的な食品です。
その理由は、脂肪燃焼を高めて脂肪の代謝を助ける栄養素と、乱れた生活習慣を整える働きを持つ栄養素が含まれているからです。
では、蜂の子のどんな栄養成分がどのようにメタボ対策に効果的なのでしょうか?

蜂の子がメタボ予防・改善に効果的な理由

脂肪燃焼効果を高める

蜂の子には豊富なアミノ酸とタンパク質が含まれています。
アミノ酸とタンパク質は、体の中で最も多くの脂肪を燃やしてくれる筋肉をつくるために必要不可欠な栄養素ですので毎日摂ることで脂肪燃焼をサポートします。
また、体内でタンパク質が不足すると、体は筋肉からタンパク質を分解して、筋肉量が低下してしまいます。
筋肉量が低下すると基礎代謝も下がりますので、脂肪燃焼力が下がってしまいます。
筋肉量を増やすだけでなく減少させないためにも毎日の食事から積極的にタンパク質を摂ることが大切です。
さらに、運動をする前にアミノ酸を摂ると、アミノ酸に含まれる脂肪燃焼を促す酵素「リパーゼ」が活性化されるので、より脂肪が燃えやすくなります。
蜂の子にはタンパク質以外にも、脂質代謝をサポートするビタミンB1、脂肪代謝を促すビタミンB2、脂肪燃焼に直接的に作用するビオチン、脂肪の運搬に欠かせないパントテン酸、タンパク質・脂肪・糖質を代謝するナイアシン、代謝を維持する亜鉛、鉄分、鉄分の吸収を助けるビタミンCなど、脂肪燃焼を助ける栄養素が豊富に含まれています。

血行不良の予防・改善

体が冷えると血行不良が起きます。
血行不良になると代謝が低下します。代謝が低下すると脂肪燃焼効果も低下しますので、太りやすく痩せにくい体になります。
血液は体温を調整するだけでなく、体のあらゆる組織や細胞に必要な栄養や酸素を運んだり、老廃物や疲労物質を回収して排出したりといった作用がありますので、血行不良が続くと太りやすくなるだけでなく老廃物や疲労物質が溜まりやすくなって様々な不調を引き起こしやすくします。
蜂の子には、血管を拡張して血液の流れを良くするアルギニン、血液をつくる鉄分、糖質の代謝を促して血液をサラサラにするビタミンB1などが含まれていますので、血液の流れを促して血行不良を予防・改善へと導きます。

睡眠障害の予防・改善

睡眠時間が短かったり、眠っても途中で起きてしまったりと質の悪い睡眠が続くと肥満になりやすくなります。
その理由は、「レプチン」と「グレリン」というホルモンにあります。
レプチンは食欲を抑える働きを持つホルモンで、グレリンは食欲を増進する働きを持つホルモンです。
質の悪い睡眠が続くと、食欲を抑える働きを持つレプチンの分泌量が減って、食欲を増進する働きを持つグレリンの分泌量が増えてしまいます。
つまり、睡眠時間が短かったり、質の悪い睡眠が続いていたりする人は、食欲が増進して太りやすい体になってしまうのです。
蜂の子には、質の良い睡眠へと導くメラトニンを作るセロトニンの材料「トリプトファン」が含まれていますので、質の良い睡眠を促します。

ストレスを緩和

ストレスはメタボの要因となる血行不良や睡眠障害を引き起こしますので、メタボを予防するためにはストレスを蓄積させないことが重要です。
蜂の子にはストレスを緩和するカルシウム、チロシン、神経の興奮やイライラを抑えるマグネシウム、疲労回復を促す鉄分、脳の神経伝達物質の材料となる亜鉛、脳や神経の興奮を抑えてくれるトリプトファンが含まれていますので、ストレスによる緊張や興奮を和らげます。
また、トリプトファンは自律神経の乱れを整えるために欠かせないセロトニンの合成材料にもなりますので、積極的に摂ることが大切です。
このように蜂の子にはストレスの緩和に良い栄養素がいくつも含まれていることから、蜂の子を継続して摂ると、過度なストレスによって分泌量が増える「コルチゾール値」が低下することも判っています。

蜂の子にはメタボの予防・改善によい栄養素がたくさん含まれていますので、メタボと診断された方はもちろんメタボ予備軍の方も、蜂の子を摂って健康な体を手に入れましょう。

(参考URL)
蜂の子とダイエットのいい関係
http://soul.ivory.ne.jp/02.html
蜂の子とタンパク質
https://www.parisbiotech.org/pbs7/qui_somme_nous/